区の防災課や消防の方から、震災時の避難所暮らしで必要とされる炊き出しや水の確保、応急処置についてレクチャーを受ける。その中で印象に残った言葉と、感想を思いつくまま書き留めてみる。
(印象に残った言葉)
・まずは自宅で3日分の食料や水の確保。火源としてカセットコンロも準備する。
都会では田舎と違ってたき火などしにくい為、最も便利な場所が最も不便な場所となる。
・地震が起きたら、安全は最優先として、次に大事なのは生活用水の確保。「すぐに」風呂に水を貯めよう。
・(塩素が入っている)水道水は、常温で3日間保存可能。冷蔵庫だと1週間。ミネラルウォーターと併用するとよい。
・保存食として最高なのはやはりコメ。クラッカーなどより満足度が高い。
・避難所に来て良いことなど一つもない。数千人もの見知らぬ他人と暮らすとなると、必ず女性を狙った(ここでは言えないような)犯罪が起きる。家も空き巣の被害にあう可能性がある。本当に住めない場合を除いて、極力自宅を避難所にしたほうがよい。
(感じたこと)
・避難所で提供される食糧は、おにぎりやパン、カップ麺といった、とりあえずの空腹を満たすもの(炭水化物中心)になってしまう。これはダイエッターとして(いや老若男女とわず、大半の人にとって)できれば避けたい食生活・・・生命の維持最優先の現場で何を贅沢なと言うかもしれないけど、もっと野菜やたんぱく質を保存食として備蓄できないものかと思う。極端な話、糖質は不足しても問題ないどころかむしろそういう食生活を推奨している健康法すらある。糖質は本来贅沢品だったのに、大量生産が可能になってからというもの、今では「安くて簡単に空腹を満たすもの」となってしまっている。おかげで現代の貧乏人=食べることしか楽しみがない=安く買える炭水化物の重ね食いで食欲を満たす=不健康に太ってしまう、という悲しい現実。(私も昔はそうだった・・・今は注意してるけど)だから国は本気で卵、肉、葉野菜等の長期保存法を研究して安く国民に供給してくれないかな。そういうことにお金使ってほしいし、頭使ってほしい。ちょっとサプリのことが頭に浮かんだけど、防災課の人も言ってた、避難所では食べることが最大の楽しみになるって話、やっぱりなるべく食事の形になるようにしたいもの。
・とはいえ配布されたアルファ化米の炊き込みご飯はすごく美味しかった。残念だが私が作るものより全然美味しい。このご飯はお湯を注いでしばらく蒸らせば食べられる、簡単なもの。米が入っている箱には米と具材を混ぜるためのビニール手袋、割りばしとパックと輪ゴム50組、しゃもじも同梱されている。至れり尽くせりで、さすが日本だわと思う。
・最悪、避難所で過ごすことになった場合、各自ができる範囲で助け合うことが大事だが、何か資格がある人(介護ヘルパーとか)は重宝されると思う。そういう意味で、私にはこれといった資格がない・・・が、思うに、避難所暮らしが長期化したら、それなりにニーズが発生するのだろう。子供たちにお裁縫を教えるとか、一緒にお絵かきするとか物を作るとか、運動不足解消とリラクゼーションの為にヨガを教えるとか(私じゃなくて旦那さんがね)、まぁ何かしら小さな楽しみを企画することはできるのではないか。
・そういう意味では、今私が普及のお手伝いしているインドのボードゲーム「キャロムボード」なんかいいのかも。電気も要らないし、頭と指の体操になるし、大人も子供も時間を忘れて楽しめるから、よい気分転換になるよね。
・だけどだけど、正直な話、震災起きないで~って思う。防災課の方は、絶対起きると思っていて下さいと言っていたけれども。
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