ゆらゆらこわい

文鳥はインドネシア原産の鳥なので、暑さは平気らしく。
熱中症警報が出てる日も元気にパタパタ飛び回っているし、ごはんもしっかり食べてるし、先月から本格的にきれいな声で歌うようになった。ぐぜりってやつですね。(オス確定かな)
が・・・

先日、真夜中に地震があったときのこと。
揺れが収まった後、カバーをかけた鳥かごの中で、文ちゃんが柵にしがみつきガシャガシャ音を立てていた。いつまでも収まる気配がなく、明らかに興奮していた。

鳥さんも本能でこれは普通じゃないと思ったのだろう。
怖かったんだな。初めての(はっきりわかる)地震だもんなぁ。

そこで彼を落ち着かせる為、真夜中だったけどひとまずかごの中から出してあげた。

すると文ちゃん、私たちには目もくれず、無言で部屋の中をバタバタ飛び回ったかと思うと、急にスピーカーの後ろのスペースに飛び込んだ。
そしてそのまま気配を消してしまったのだった。

いつもなら必ず返事するのに、そのときだけは
文ちゃん!文ちゃん!といくら呼んでも返事をしなかった。

心配してその周辺をよく見てみると、スピーカーの裏の床に、縮こまってじっと天井を見つめる文ちゃんがいた。
その青ざめた小さな顔。
大丈夫、大丈夫と声かけながら、何度も頭と身体をなでなで。
でもやはり無言。ふだんなら、ピッ、ピッとおしゃべりするのだが。
(翌朝起きたときには、通常モードの文ちゃんに戻ってました。ほっ。)

何しろ東京だからね。
文ちゃんを我が家に迎えるにあたって、緊急時のことを考えないわけではなかった。
震災のとき、ペットを連れて避難した方の苦労を聞いていたので。

どうかどうか、文ちゃんが生きてる間、いやいや、このままずっと、未来永劫に、この国の大地が穏やかにいてくれますように。



ねこのめぞん

【 Life is ... 】

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