アートの盾

ロシア語を学んでいくうち当たり前だがいつの日かロシアを旅するのが

夢の一つになった。

・・・このままでは本当に夢になってしまいそうだが。

ウクライナへの攻撃が始まったとき、私が妄想したのは

いわゆる「人間の盾」だった。

私が世界的に有名なアーティストなら、キーウに

立てこもって創作を始める。大きくて、明るくて、

美しい、芸術作品を町の中心で制作するだろう。

その作品価値は莫大なものなのでとうぜんロシア軍でも

そうそう破壊することは憚られ、

やがて賛同した世界中のアーティスト(プーチンが好きな

アーティストだと尚良)が同じように

ウクライナのいたるところで創作活動を始める。

私は人間の良心を信じているけど、戦争なら

そんなことお構いなしに、

故意にしろそうでないにしろ

作品は破壊されてしまうかもしれないが

(それ以前にアーティストの生命が。汗)

だけど、戦争が続く限り、命が続く限り

美しいものを作り続ける。

世界のバランスを取ろうともがくかのように。

反戦の表明というより、いかなる状況でも

平和で在り続けることの表明が目的。

戦争が終結したら、それらの作品は平和の

シンボルとして残すか

売却して再建の資金にする、と。


そうだね、私は夢想家なんだ。

そして何故か小さいころから自分はアーティスト

なんだという意識があった。

自分がいいなと思うこと、美しいと思うものを

作ったり描いたりして皆にシェアするのが

たまらなく好きだった。そしてそれはいつも

自身の予想よりずっと周りを喜ばせていたように思う。

極端にシャイな性格が災いして

あと生活に追われて、長い間忘れていたけど。

大したものを作っていないのに、って?

そうだね。私は何も作ってないよ。

でも、常に世界の本質をみようとしている。


今は子供たちも手が離れて、自由に使える時間がかなり増えた。

平日は仕事があるので、時間の捻出は

相変わらず厳しいけれども。

(夜は細かな作業ができないのです。午前中の陽光が

差し込む時間帯が創作には最適なんだよね)

こんなご時世だし、自分が贅沢を言っているのはわかるけど

私に残された時間を考えると・・・


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