私が執着しているものとは

朝から次男と喧嘩した。

だって朝起きてから寝る直前まで、ゲームしかしてないからね。

中三、受験生がね。

そのくせ一応志望校はある。私立でスポーツの強豪校。

果たして筋肉だけで受験を突破することはできるのか。

そこまで私は彼を過信していない。


彼には今のとこ塾にも行かせていない。

周りの子はみんな塾に通っているので、本人も

行きたいとは言っていたが、なにしろうちにはそんな余裕がない。

塾に行ってる間だけしか勉強しないのは目に見えているから

余計、無理して塾の費用を出そうという気持ちになれないこともある。

一方で、彼のゲームは、自分一人では勉強の仕方がわからない、その

現実逃避なんじゃないかという気もして穏やかじゃない。


私はたぶん、間違っているのかもね。

とにかく塾に行ってる間だけでも強制的に勉強する時間を

作ったほうがいいとは長男の弁。

それはわかってる。潤沢な教育資金があれば、週に2回でも3回でも

通わせたいよ。教育の大事さは身に染みてる。

で、そのために毎月4万だか5万だか(夏期講習ともなれば

目が飛び出るような金額に跳ね上がる!)はどうやって捻出するのだ。

というかアンタもバイトばかりしてないで、次男の勉強を

見てやってよ。アンタの予備校通いから大学入学までの間に

わがやの貯金が一気に消えたんだよ。


もし、彼が行きたい私立校に行かせるとするならば、3年間かなりの

出費を覚悟しなければならない。

入学金、授業料、施設費、その他諸経費、部活に入るなら

部費だ靴代だユニフォーム代だ遠征費だ、小遣いだ

さらに寮に入るなら寮費も・・・私の収入が倍増しない限り、まず不可能。

だから少しでも、いまの時点での出費を抑え、資金を貯めておきたいわけ。


でも、こんな状況であるにもかかわらず、私には

お金を理由に夢を諦めさせることなんて、できない。

私自身がそれで大学進学を諦めたから。(私は私立高に通ったけれど、

つくづく思った、公立校に行き、浮いた費用で大学に進学させてもらいたかった。

結局40になってから自力で通信制の大学を卒業したけど

それが就職に結びつくわけもなく、ただの自己満足で終わってしまった感がある)


年明けまでにどうにかして解決しなければならない。

その一心で、何のあてもないまま夏休み中に開かれるオープンスクールだけは

行くことにした。次男は憧れの学校見学だしテンション上がっているけど

私は解決策を探るために行くようなもの。


私が執着しているのは、お金だろうか。

それとも子供に残酷な現実をつきつけるのを回避したいというエゴだろうか。


そんな私の思いも知らず、ゲーム三昧の彼を見てると

本当に腹が立ってしょうがない。

ちなみに塾には行かせていないが、通信教育の教材だけは与えている。

PCで視聴できる有料の授業アプリにも加入している。(→本人の要望で)

でも、それらは試験前にやるだけ。ほぼ一夜漬け。

それでも3年の初めまでは何とか平均点を超えていたが、

今回のテストで撃沈した。周りはもっと頑張っているのだ。


潤沢な教育資金さえあれば、解決する問題なのだろうか・・・

なんかどうしてもそこに意識が行ってしまう。


私は贅沢な暮らしがしたいわけじゃなく(できるなら喜んでするけど)

せめて子供の教育や経験に必要な費用だけは

余裕をもって調達できる力がほしいと思っている。

日本で家を買うこと、車や贅沢品を買うこと、そういうのはもう諦めた。

ただ日々つつましく丁寧に暮らし、

健康的にそして社会性を保てるほどの経済力さえあれば。

(あ、だけどたまには旅行にも行きたいか。旅は私の本質だから)


こういうこと言うと「だから私は日本を捨てた。海外(福祉や教育が保障されている国)で

暮らすことを選んだ」って説教だか自慢だか

喜々として語りだす人がいるんだよね。うざい。

あなたの選んだ道は、万人に備わってる選択肢じゃないっつうの。

ちなみにどんな国で暮らそうとも、幸福度は人それぞれだからね。


とにかくこの問題は今に始まったことじゃなく

どうやって解決されていくのか、私は私の最善を粛々と行うのみ。

あとは天と次男に任せるしかない・・・気分。






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