私の不調には薬がなかった。
ドクターの指示は、ただ夜7時間睡眠を確保すること。なので、律儀にそれだけを守っている。
すると、いくつかの変化が現れ始めた。
一つは、めまいの改善。ふらつきはやはり残っているが、一人でもゆっくり注意しながら歩けば、なんとか新宿の職場まで行ける。
もう一つは、意外なことだが、体重が減った。この5日間で、3キロ。
食事の内容はほぼ変わらず。晩御飯は、食欲がなくても炭水化物はしっかり摂っているし、タンパク質と野菜のおかずを少しでも摂るようにした。甘いものも食べている。だからカロリーという点では以前より高いはずだし、糖質も高いはずなのだが。
ダイエットを意識せずとも適正体重に戻りつつある。
睡眠パワー恐るべし・・・!
しかし、薬について厳密に言うと、実は就寝前に飲む精神安定剤を処方されていた。のだが、いざそのときになると、心が、飲むのは嫌だと言ってきた。驚くほどの感情を伴って。
私は病人ではないのに、何でこんなものを飲まなくてはならないのか!泣いて抗議している。きゅっと口を結んで拒否している私の心。
私には覚えがあった。
幼い頃、親に薬を飲みなさいと言われ、拒否したら無理矢理口を開けさせられた記憶だ。私は当然泣きわめいたが、吐き出しながらも結局、流し込まれた薬が少しは口に入ったと思う。苦い薬、苦い思い出。
親は私のことを思ってしてくれたのだが、幼いながら頑固な私にとって、屈辱でしかなかったらしい。
なんでこのタイミングで、忘れていた、いつの頃かもわからない記憶が甦ったかな。
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