この有名すぎるキタノ映画をじっくり観たのは、デリーの義姉の家でした。
日本や韓国の文化に造詣がある甥が、夜退屈している私のために繋いでくれたのが、なぜかこの
- 菊次郎の夏
考えてみたら、今まで北野武の映画を観たことなかったんですよね。
もちろん彼が海外で高く評価されてるのは知っていたけど、てっきり過激な作品が多いのかなと思っていたので・・・。すごいカン違いでした。
本作はそういう時代だったのか、ノリで作ったような雑なところがあるけど、それを上回るセンスがあると思いました。
有名すぎるピアノ曲と日本の静かな夏の情景、子供に対する不器用で優しい眼差し、天使の鈴という一見ミスマッチなモチーフ、子供の言葉使いがきちんとしてるとこなど、どこか山田洋次的なストーリーに、突然ブラックな笑いが割り込んでくる。そこで、あ、やっぱりたけしだわ、と思い出す。
そうそう、この映画で初めて、動いている麿赤児さんを見た。(昔、上々台風のCDのライナーノートで彼の文を読んだことがあった)変態のおじさん役だなんてびっくり。そういうキャラなの?
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