時間は希望を待ってはくれない。2024.02.25 11:11もう二昔も前になってしまった、劇団での日々。家族での上京がきっかけではあったけど、こんなに長く舞台から遠のくとは思ってもみなかった。なんて書いてみたけど、実のところ私は演劇人でも何でもない。ただ、夫が演出をしていた関係で、ちょっとその世界に足をつっこんでいただけだ。正確には17年...
神さまがくれた娘2018.03.02 23:56私にとってインド映画(特にエンターテイメント系)は玉石混合・・・。しかし日本で上映されレンタルにもなったインド映画には、選ばれた理由がわかるというか、やはり良作が多いと感じる。これは知的障害をもつ父親と、その仲間たちに支えられ愛情いっぱいに育てられた娘の物語。
マダムインニューヨーク2018.02.25 04:02これは私が昨年観た中でいちばん面白かった映画。(下妻物語も良かったけど!)とても面白かったので、実家の母にも母の日にDVDを送ったくらい。感想を上げなきゃと思っていたら、なんと・・・今朝、主演の美しいシュリデヴィが、旅先のドバイで亡くなったらしい。との訃報が飛び込んできた。映画界...
秒速5センチメートル2018.01.22 13:28大雪で電車が遅れて云々、といえばこの作品。(実はたまたま借りていた)『君の名は。』の新海誠監督作品。私はこっちのほうが好きかなぁ。壮大なSF要素はないが、やはり圧倒的な映像美で。雨や雪や飛ぶ鳥、都会や大自然の風景、電車といった彼らしいモチーフ、そして山崎まさよしの曲が情感たっぷり...
帰ってきたヒトラー2018.01.16 03:15ドイツ語のコメディー映画なんだけど、ヒトラーが何故人々に支持されたのか分かる良作。彼は大衆が求めるものを知っていた。大衆が彼を作り出したとも言える。彼が生きた時代の人々がイノセントだったわけではない。タイムスリップした現代においても、彼はあっというまに人心をつかんでしまう。変わり...
ディクテーター2017.12.24 01:09喩えるなら、子供と見たくない『星の王子 ニューヨークへ行く』?北アフリカ某国の独裁者アラディーンがニューヨークで巻き起こすドタバタ劇なのだが・・・、911、ビンラディン、北朝鮮、イスラエル、宗教、人種、ジェンダー、人の生死といったデリケートなテーマを、容赦ない笑いに変えていて、下...
ソーシャル・ネットワーク2017.12.10 06:27うーん、一体何を伝えたい映画なのか。片手間に観たってのもあるが、よくわからなかった。Facebook創始者たちがすごく優秀なのはわかった。アメリカンな大学事情も興味深い。でも彼らはそれなりに苦悩してたりしても人間味がほとんど感じられず、共感には至らない。凡人の私には違う世界の話な...
桃さんのしあわせ2017.12.10 00:22原題:桃姐、英題:A Simple Life物語も映像も、山田洋次監督的な作品だと感じた。60年もの長きにわたってある一家に仕えた、お手伝いの桃さんの物語。家政婦は見た的なお話ではなく、年を取って働けなくなった桃さんを通して、香港の暮らしや家族の絆、人情を描いている。国は違えど介...
マンマ・ミーア!2017.12.01 23:05ストーリーはなんてことないが、ギリシャの島の生活感を表す色とりどりの洗濯物や海辺の風景、そして全編を通して使われているABBAの曲が素晴らしかった。特に『ダンシング・クイーン』にはハッピーが溢れていて、観ている私も踊ってしまったもん!(この曲はその昔スウェーデンの王室の結婚披露宴...
ミツバチのささやき2017.11.30 14:2010代の頃、アート系少女の好きな作品として紹介されていた。以来観たかった作品。荒涼とした原野にぽつんとある井戸、脱走兵が隠れた家、少女の後ろ姿、きのこ、ミツバチ、村にやってくる移動映画館、夕日の差す部屋、なにより主役の女の子とその姉のピュアな美しさ。どのシーンも印象的で、重厚な絵...