気づけばブログも半年放置!
きちんとまとめようなんて完璧を目指さず
書きかけたものはとりあえず終わらせよう。
果たしてこのテーマに需要があるのか?なんだけれども。
コロナで大騒ぎの世の中をしり目に
ひとり静かに電磁波過敏症と向き合っている、
それもなかなか貴重な体験。
というわけで、これももう一年近く経つんだけど・・
そよ風クリニック
へ行ってきたときのことを書く。
ことの発端は、
北里大学研究所病院環境医学外来(アレルギー科)にて
指導を受け、電磁波過敏症から回復された方のブログを読んだこと。
おお!ないと思いこんでいた、専門の病院があるではないか。
希望の光が見え、やや興奮気味に
病院のHPを検索、予約の方法は・・・、え、
あらまあ、なんてことでしょう。
「同科閉鎖のお知らせ」。
しかも閉鎖したのは、私が発症するわずか3か月前。
なんというタイミングの悪さ。
何かの力が働いているとしか思えない。脱力。
しかし間もなく、同大医学部元教授の宮田先生が開設された
化学過敏症専門のクリニックの存在を知る。
化学物質過敏症がメインだが電磁波過敏症についても
対応されているという。
日本では電磁波過敏症はないこととされているので
診断書は出してもらえない。
改めて、電磁波過敏症であることは、
第三者には証明できないのだなぁと思う。
これは、あれですね、
幽霊が見えたとしても、見えない人にしてみれば
「あなたの頭の中で存在してるだけでしょ」で片付けられてしまう、
そんな話なんだろうね。わかる人にしかわからない。
自由診療なので初回は15000円。2回目以降は12000円。
私にとって気軽に受けられる料金ではなかったが、
ラッキーなことに自宅から歩いて行ける場所だったし、とにかくこの
過敏症について知りたいことがいろいろあった。
それまでに診察拒否された数々の病院のことを思うと
受けないという選択肢はなかった。
緊張しながら電話予約。3か月待ちだった。
受診にあたり化学物質過敏症の方に配慮したたくさんの細かいルールが
説明され、後日案内と共に大量の問診票が郵送されてきた。
私はもともと化学シャンプーや洗剤類を使わない生活を
送っているので、そう高いハードルではなかった。
でも、できれば受診日までに治ってればいいなぁと思っていた。
が、それは難しかった。
予定どおり2020年5月某日受診。
(訂正、7月だった)
クリニックは住宅地の中の非常にわかりづらい場所にあって、
地図が読める女であった私もしっかり道に迷ってしまった。
通行人に道を尋ねても一般にはあまり知られていないらしく
同じ建物の一階にある”辻安全食品”さんで尋ねてやっと解決。
入口もクリニックの表示がなされていない??隠れ家的なというか
謎めいた感じだった。
カウンセリングの前に、事前に記入してきた問診票を渡し、受診票を書き、
検査を受ける。機械で平衡感覚をみたり瞳孔の動きをみたり
時間をかけた丁寧なものだった。
私は平衡感覚は正常だったが、瞳孔の反応が平均より少し遅いらしく
それで電磁波過敏症ですねということだった。
先生はご高齢だがお元気でユーモアがある方だった。
私が電磁波過敏症ということで、机の上のPCの電源を落としてくださっていた。
(私は有線のPCならそれほど悪くならないのだが。心遣いが
ありがたかった。むしろ待合室のテーブルの上の電球がきつくて
ちょっと頭痛がした。でもこれはどうしようもない。)
カウンセリングは生活上のアドバイスが中心だった。
実を言うと、事前に見つけていた先生の講演会の内容を
まとめたサイト(下記にリンクをはっておく)と
ほぼ同じだった(!)。
しかもサイト内で先生自身
私のところ(そよ風クリニック)は診療費1万5000円もかかります。お出でいただく気があっても、できたらその分、健康管理の方に使っていただいたほうが良いと思います。受診していただいても、こういうことしか言えないし、栄養指導しかできませんので、できたら今日の話で満足していただければ一番ありがたいと思います。
とおっしゃっているくらいなので、クリニックに行けない人のために
指導内容をここで簡単にシェアしようかと思ったのだが(問題あればご連絡下さい)
私がうろ覚えで書くよりリンク先の記事を読んでいただくほうが正確だろう。
だから、私が直接聞いたことは簡単に書いておくだけにする。
考え方として、
まずは、電磁波過敏症では死なない。この意識が大事。
そして、日本で完全に電磁波フリーの生活を送るのは無理。
どうしてもというならドイツ語を学べ。ドイツで暮らすしかない。
(冗談ぽくおっしゃったが、これ実行できる人どれだけいるのやら(;´д`))
とにかく電磁波を受け流す体づくり。
すぐ取り組めるのは食生活。
必須の栄養素は、過敏を抑えるマグネシウム(にがり、自然塩)、
神経の安定のためのビタミンD(きのこ類)、
代謝異常に効くカルシウム(小魚、キャベツ)、
あとは亜鉛、ビタミンC、グルタチン、カロチン、ポリフェノール、
オメガ3と続くが、
芋やナッツやきゅうりやトマト、コーヒー、チョコレートなどなど
ふだんから摂取しているものが多かった。
女性が好むものは体に良いものが多いのだとか。
これらを聞いたうえで私が新たに実行したのは、
ご飯を炊く際「にがり」を数滴たらすこと。
それを(家族には言わずこっそり)「盛る」と表現する
お茶目な先生だった。
ビタミン&ミネラルのサプリも摂っているが、
過敏症がきついときマグネシウムは特に効果があるように思う。
住空間の対策も聞いたが、実行は難しかった。
今住んでいるマンションの最上階というのは、あまりよろしくないらしく
携帯の基地局や高圧受電設備が設置されている場合があるからだが
(静かになると天井から聞こえるブーン、ブーンという低い音があって
長男には聞こえないが夫はすごく集中すれば聞こえるかな?と言う・・・も
それが原因じゃないかとおっしゃった)
電柱の近さやアーシングのことを考えても、
とにかく引越しするのがベストだろうと思われた。
就寝時にベッドに敷くアーシングマットの自作もすすめられたが
大きな金網を用意するのも大変なので、私は市販の小さな
アーシングマットを常用している。これだけでも電磁波を
身体から抜くには効果があると感じている。
診断書は出せないけれど、もし私がMRIなど受けることになった場合、
(私の症状について)なにがしかの書面を出すのは可能とのこと。
電磁波過敏症で悩む人は、人口の7パーセントくらいいるのだそうだ。
思ったより多い。先生は、電磁波過敏症になる医者が増えれば
もっと理解が進むだろうけどとおっしゃった。
社会的地位の高い人や世の中を動かす力のある人たちにも
増えれば、もっと弱者に配慮した住みよい世界になるんだろうけどなぁ・・・。
今は自己責任みたいな扱いだから。
電磁波過敏症はいわゆるアーティスト気質の人が多いらしくて、
神経が繊細な人という意味で言えば、私は過敏症になってから
とにかく蛍光灯の下にいると頭痛がするようになったし、大きな音が苦手になって
音響もこれまで30くらいで聞いていたのが20以下でないと耐えられない。
洗剤とかおそうじシート、デオドラントの合成香料の匂いもだめだ。
人から見れば、ただの神経質なおばさんかもしれないが。
私は生まれてくる時代を間違えたのかもしれないわ。
先生は、昔なら卑弥呼のようなシャーマンになれたかもねと。
それを思うと、この過敏症はもしかしたら才能かもしれない。
何かの役に立てられないだろうか。ううむ。
3コメント
2021.07.08 12:35
2021.07.07 09:19
2021.07.06 06:05