マリーゴールドホテル観ました

映画館の大きなスクリーンで観ると、ラジャスタンの美しい風景はさらに美しくなるし、空気のにおいまで伝わってくるようだ。

いくつになっても愛と仕事と仲間を見つけられるのなら、年を重ねるのも悪くない。そんな夢が見られる映画だった。

ほんとにこんなホテルが存在するのなら、世界中の年寄りがインドに殺到するでしょうなぁ。私だって、年取ってからと言わず今すぐにでもマリーゴールドホテルで暮らしたいもん!!

実は私もインドに住む可能性はゼロではないのだが。

日本人がインドで快適に暮らすには、いくつもの課題がある。まずは、言葉の問題。

最低限でも英語、そして現地の言葉もできるに越したことはない。周囲とのコミュニケーションが取れなければストレスフルだし場合によっては命の危険もある。作品中のシニアたちは英語圏出身者ばかりなのでそこはクリアしているけれども、現地の言葉ができるといかに物事が有利に進められるかも描かれている。

次に、信頼できるサポーター。私の場合は家族がいるけど、身近には縁もゆかりもない人を頼って永住覚悟で単身インドに渡り、その後の消息が知れない女性もいる。このへんはお金で割り切って、きちんとした会社なりのサポートを受けられるような仕組みがあればいいのかもしれないけど。となるとやはり、お金も必要だな。

途上国でお金がないことほど悲惨なことはない…幸い今はインドのほうが物価は安いけど。大金を持って行くより、継続的に生活費が入ってくるシステムがあればいいのかな。


最後は何より、年を取れば取るほど減っていき、また必要になってくる「寛容性」ですかね。多少の物事には動じない精神が必要でしょうね、インドは特に。

と…すごく現実的なことばかり書いてしまったけど、それだけ、この物語の舞台は魅力的だったということで。



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