電磁波過敏症

前回の記録からずいぶん時間が経ってしまったのには理由があって、

実は4月に入って間もなく、私の生活が変わってしまった出来事があったから。

世間を騒がせているコロナではない。

でも私にとっては、コロナと同じかそれ以上深刻なことが降りかかってきた。


電磁波過敏症、である。

自分がそれと気づくまで、時間がかかった。

しかたない。だってこの過敏症、日本の医学界では「ない」とされているものだから。

発症しなければ私もそんな過敏症があるなんて知らないままだったろう。

多くの人と同じように!


この症状は、とにかく厄介だ。

これまで普通にできていた社会生活に制限がかかる。時代についていけなくなる。


身体に現れる症状は、私の場合、

頭痛、めまい、動悸、ふらつき、皮膚に走る電流(ジンジンする感じ)、皮膚のかゆみ、

足や手の痺れ、目がチカッとスパークする、ひどい首と肩こり、肩が異様に重くなる、

胸の締め付け、急激な口の渇きとそれによる口臭、異様な眠気、寒気・・・

どれか一つ、あるいは複数が同時に現れる。

一つ一つの症状を見れば、他の病気の名前をつけることもできるだろう。

だが、現れるときいつも決まったパターンがあることから、他の病気との違いがわかる。

(けれどそれは大抵本人にしか分からない。ほとんどの場合理解すらしてもらえない)


その症状によって困ったこと。

まずは、スマホに触れなくなってしまった。

買い換えたばかりの新機能がいっぱいついたやつだったのだが、そのぶん電磁波も半端なかったのだろう。ただ触るだけで手が痺れ、気分が悪くなった。

電柱の下を歩けば、胸の真ん中がぎゅうっと収縮して痛くなる。

地下鉄の構内で平衡感覚がおかしくなり身体が左右に揺れる。(幸い今のところ倒れたことはないが)

車内ではスマホをいじっている人が隣に座ると、もうだめ。彼らが楽しんでいるSNSやゲームは私にとって拷問だ。だから本を読んだり居眠りをしている人の横にしか座れないし立てない。いきなり席移動する私はさぞ奇妙に見えているだろう。

外にいるときは、何より、自分が安全でいられるところを探さなくてはならない。

今は幸いコロナの影響で電車も社内もスカスカだから、何とかなっている部分が大きい。

が、緊急事態宣言が解けて、普段の社会に戻ったら・・・。

さらに5Gのことを考えると、脳裏に浮かぶのは絶望の2文字だけである。


だからといって、家が安全かと言えば決してそうではない。

一番安らげるはずの家は、私にとって一番電磁波の影響を受ける場所なのだ。

家の中にはWi-Fiも飛んでいるし、壁の中には配線も通っている。マンションだからよその部屋からの影響も無いとは言えないだろう。実際、世間一般で食事の支度をする時間が来ると、あぁ始まったな、と分かる。

冷蔵庫や電子レンジは典型だが、おもしろいほど電磁波を出しているのがわかる。冷蔵庫は仕方ないけど、電子レンジはコードを抜いてしまった。

掃除機も結構出ている。(家事はするなってことですかね)

しかし私の場合、どういうわけか家電がほとんどない寝室が一番電磁波を感じるのである。1分もいられない。壁の中の配線かもしれないし、外にある電柱のせいかもしれない。

発症当時は身も心も疲れ果て、心から安心して眠りたい、それだけを願っていた。



私のこの症状は現在進行形。

状態は刻々と変わるので、今後どうなるかわからない。

過敏症を発症した人は、まず誰に相談したらいいのかという壁にぶち当たるだろう。

そして医療機関はもちろん家族にさえ理解してもらえないという孤独を抱えることになるだろう。

私もそうだったように!

情報を求めてここにたどり着く人がいるかもしれないから、これからぼちぼち記録を残していくことにする。

発症してまだ二か月だけど、いろいろなことを感じたし、学んだ。

絶望はあったが、ほんの少し希望も見えている。



ところで、ここで疑問の声が聞こえてきました。

電磁波ダメなのに、なぜこのブログ書けてるの?

はい、一応、有線のPCだけはギリギリ使えるのです。

だから仕事も一応続けられている。

ただしあまり長時間使っていると様々な不調が現れるので油断はできない。





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